スイス連邦通貨「スイスフラン(CHF)」
スイスフランは低金利なのが特徴だワン。低金利で調達した資金を高金利の通貨で運用するキャリートレードは、円だけでなく、スイスフランでも有効だワン。
スイス連邦の歴史と概況
スイスは、1815年のウィーン会議で国際法上はじめての永世中立国として承認された国家だワン。20世紀の二つの世界大戦でも武装中立を保ってきたことから、非常時の通貨の避難場所としてその存在価値を示してきたんだワン。2001年のNY同時多発テロ事件以降は米ドルに代わって、ますますその地位を高めてきているワン。
政治的には直接民主制が憲法上認められていて、国民投票の反対によってEUには非加盟なんだワン。しかし経済的には輸出入の半分以上をEU諸国に依存しているという面も。各種二国間協定を結ぶことで、EU諸国との弊害を取り除いて、貿易の自由化をはかっているんだワン。中立を守るため徴兵制度を敷き、強力な軍隊を持っていることも国の特徴と言えるワン。
キャリートレードに最適なスイスフラン
キャリートレードとは、高い金利の通貨を買って低い金利の通貨を売ることで利ざやを稼ぐ手法だワン。
低金利のスイスフランはキャリートレードに最適なので、円だけでなくスイスフランでも行われているワン。円キャリートレードが再開するとスイスドル・キャリートレードも動き始める可能性があるワン。なお2008年後半に大幅に利下げを行ったから、2009年1月現在の政策金利は0.5%になっているワン。2010年3月現在はさらに低く0.25%となっているワン。
スイスフランの特徴と変動要因
スイスは、戦争時などの通貨の避難場所、低金利で資金を調達(キャリートレード)できる通貨として重要な役割を担ってきたワン。
このようにスイスフランの一番の特徴は、リスク回避で活躍する通貨である点なんだワン。2001年のNY同時多発テロ発生時にスイスフランは2日間で対米ドルで 3.4%上昇したワン。しかしリスクが緩和されると急激なスイスフラン売りもあるワン。2003年米国がバクダットを制圧するまでのプロセスでは、戦争の早期終了の見込みが出ると対米ドルで4.3%も急落しているワン。
また経済的にはEU、特にドイツと密接な関係にあるので、ドイツへの輸出比率が大きく、スイスフランの動向はドイツ経済の好不況に連動することが多くなるワン。ドイツもチェックだワン。
スイス連邦基礎データ
通貨 | スイスフラン |
---|---|
金利 | 0.25% |
通貨/為替レート | 1スイスフラン=約84円(2009年4月現在) |
人口 | 770万人(2008年) |
主要産業 | 機械・機器、金融、観光 |
貿易(2008年) | 輸出は約63%、輸入は約83%が対EU諸国。 輸出:191,703百万ドル(機械・機器、化学製品、金属等) 輸入:173,312百万ドル(機械・機器、化学製品、自動車等) |
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